ドクターより
杉並区阿佐ヶ谷の歯医者「阿佐ヶ谷ことぶき歯科・矯正歯科」歯科医師の、八尾 翔太(やお しょうた)です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、主に内科的な病気であり、まずは医科の内科や耳鼻科、睡眠外来などを受診することが一般的ですが、医師による診断の後、歯科医師が果たす役割は非常に重要となっています。医師による紹介状により、歯科医院でマウスピース型の装置を作製することができます。
このマウスピースは、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ役割を果たします。気道を広く保つために非常に効果的なのです。さらに、医科と情報を共有し、最適な治療を提供するための協力体制を築いています。このように、睡眠時無呼吸症候群(SAS)において、内科的な診断と歯科的な治療が連携することで、患者様に対する包括的なケアが実現されます。

1. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に反復的に呼吸が停止する障害であり、主に上気道の閉塞によって引き起こされます。この状態は、無呼吸の発生が数秒から数分間にわたることがあり、睡眠の質を著しく低下させるだけでなく、日常生活にもさまざまな影響を及ぼします。日本では、SASの治療は主に口腔内装置によるものが中心で、基本的に、医科(内科など)での診断を受けた後に歯科での治療が行われます。
2. SASの種類
2-1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
閉塞性SASは最も一般的なタイプであり、上気道が物理的に閉塞することによって発生します。このタイプは、肥満や解剖学的な要因が関与し、男性に多く見られます。症状としては大きないびきや睡眠中の呼吸停止があります。
2-2. 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
中枢性SASは、脳が呼吸を制御する信号を適切に送らないことに起因するもので、気道が閉塞していないにもかかわらず呼吸が停止します。このタイプは、神経系の障害や心不全などの疾患を持つ患者に多く見られます。
2-3. 混合型睡眠時無呼吸症候群
混合型SASは、閉塞性と中枢性の両方の要素を持つもので、最初に閉塞性の無呼吸が起こり、その後中枢性の無呼吸が続く形になります。このタイプは、より複雑な治療が必要です。
3. SASの原因
3-1. 肥満
肥満はSASの主要な原因の一つであり、特に首周りの脂肪が気道を圧迫することで無呼吸を引き起こします。体重管理がこの障害の予防と治療において非常に重要です。
3-2. 解剖学的要因
顎の構造や舌の大きさ、喉の筋肉の緩みなどの解剖学的な要因も無呼吸症候群のリスクを高めることがあります。これにより、睡眠中に気道が閉塞する可能性が増加します。
3-3. 年齢
加齢に伴い、筋肉の緊張が低下するため、SASのリスクが高まります。特に中高年層はこの障害にかかりやすくなり、治療が必要なケースが増加します。
4. SASの症状
4-1. 大きないびき
SASの最も一般的な症状の一つが大きないびきです。睡眠中にいびきをかくことで、周囲の人々に指摘されることが多いです。いびきが激しい場合、無呼吸の可能性が高くなります。
4-2. 睡眠中の呼吸停止
家族やパートナーが睡眠中に呼吸が停止しているのを目撃することがあります。これが無呼吸症候群の明確なサインであり、医療機関への受診が推奨されます。
4-3. 日中の眠気
無呼吸によって睡眠の質が低下し、日中に強い眠気を感じることがあります。この眠気が日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。
5. SASの診断方法
5-1. 問診
医科(内科など)において、医師による診察が最初のステップです。睡眠パターンやいびき、日中の眠気について詳しく尋ね、疑わしい症状を確認します。
5-2. ポリソムノグラフィー
ポリソムノグラフィーは、睡眠中の呼吸状態や脳波、心拍数を測定するために行われる検査です。この検査により、無呼吸の頻度や程度が評価されます。
5-3. 自宅での睡眠検査
最近では、自宅での簡易検査も普及しています。患者が自宅で睡眠中のデータを記録し、後に解析する方法です。
6. SASの治療法
6-1. 生活習慣の改善
生活習慣の改善はSASの治療において重要な要素です。肥満の解消や、アルコールの摂取制限、喫煙の中止なども推奨されます。特に、体重管理は気道の圧迫を減少させ、無呼吸を改善する効果があります。
6-2. 口腔内装置の使用
SASの治療において、口腔内装置の使用は非常に重要です。医科でSASと診断された後、歯科で専用の口腔内装置を作成します。これにより、顎の位置を調整し、気道を広げることができるため、無呼吸症状が軽減されることが期待されます。これらの装置は、個々の患者の状態に合わせてカスタマイズされ、効果的な治療が可能です。
6-3. CPAP療法
医科で行う「CPAP」は、最も一般的なSASの治療法です。睡眠中にマスクを装着し、気道に一定の圧力をかけることで、呼吸を維持します。これにより、無呼吸が改善され、睡眠の質が向上します。
10. まとめ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があります。特に、心血管疾患や糖尿病、精神的な健康への影響など、さまざまなリスク要因が存在します。早期の診断と適切な治療が重要であり、生活習慣の改善や専門的な治療を通じて、より良い睡眠と健康的な生活を目指すことが可能です。
医科での診断を受けた後に、専門的な歯科治療を受けることが推奨されます。これにより、患者様はより効果的な治療を受けることができ、日常生活の質を向上させることが期待できます。
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